宮事研グランドデザイン Ver.2.0
次世代の学校創生を目指す学校事務
中教審「次世代の学校・地域」創生プランによるチーム学校構想ををもとに改正された学校教育法により、これからの学校事務職員は、校長のマネジメントを支える重要な総務・財務等に通じる専門職としての役割が期待されています。
法改正以前に策定された「宮事研グランドデザインVer1.1 新たな学校事務の構築」には、学校事務職員の「行動指針学校事務職員の使命と役割」や「学校事務の5つの機能」が示され、また5の機能ごとに個人の職能アップと、共同実施の組織力アップを図る目安として、「ステップアップ表」も示されました。その内容や盛り込まれた各項目のごとの取り組みは、このままでも十分に「事務をつかさどる」に耐えうる内容になっています。
しかし、今回の改正を受け、次世代の学校創生に不可欠な教職員の中核としての学校事務職員像、および共同学校事務室(共同実施)像を示すためには、新たな価値やより踏み込んだ取り組みを付加することも必要と考え、「宮事研グランドデザインVer2.0 次世代の学校創生を目指す学校事務」として改訂を行いました。
グランドデザインリーフレットのステップアップ表を個人と共同学校事務室に分け、個人では教職員評価制度の役割達成度評価を関連付けて活用し、スキルアップの目標設定や業務改善を進める目安となる内容に改訂しています。
また、共同学校事務室のステップアップ表を参考に設置要綱にある年間計画や目標設定に活用してもらい、課題の発見・改善・解決の取組および運営スタイルをより明確に組織マネジメントの手法を取り入れられる内容に改訂しています。
そして個人と共同実施の振り返りシートを改め、目標達成ツール(マンダラチャート)を活用し、個人の取組を共同学校事務室内の研修を通じ決定したり、室長のリーダーシップおよびコーチング技術の向上に役立てるよう提案しています。